


私には、ポット作りに着手するまでに、気合いが必要です。
部品が多く、『組み立て』という手間のかかる工程が多いのと、
注ぎ口やハンドル、蓋・つまみなどなどを組み立てる際の微調整が
デリケートであり、非常に難しい…
今回作っているポットは、昨年12月の個展で初お目見えした
フィルター付きポットAと、
石膏型は既に出来上がっていたものの
試作が出来ていなかった新作のポットBです。
特に、Bの試作ポットは、本体に茶漉し穴を細かく開けて、
尚且つ、フィルターを装着できるものにしたいので、
より一層、Aより手間が掛かります。
焼成後の勝率(成功率)は6割程度なので、
もっと沢山作らないといけないのですが、
同時進行で制作は、私にはこの4個が限界。
4個仕上げるのに、4〜5日かかる上に、
焼成の勝率が約6割と思うと、かなり効率の悪い仕事振りですが、
これが今の私です。
数少なくても、ひとつひとつ大事に、育てるように制作しています。