人が何と言おうとも、自分が作り上げたものに誇りを持ち、
その時の自分にしか出来ない仕事を自分だけでも認めてあげられる強い精神を
持ちたいのが今の私の目指すところです。
最近、古い作品が良かった…という意味の言葉を投げかけられることが
良くあります。
有り難くもありますが、複雑な気持ちにもなります。
以前、古い作品のリクエストがあり、そう言って頂いたから…という
前向きな気持ちでその古い作品を再現して、
作品展に出品したことが何度かあります。
しかし、その古い作品を欲しいと仰った方が、
今の私が再現したその作品をスルー。
そしてその後、その作品は結局人に渡る事はなく、今の作風との違いが否めず、
最終的にはボツとなりました。
そんなこと、何回してきたでしょうか…
改めて、その古い作品はその時の自分だからこその作品で、
今の私にはそれを作れないんだ!とようやく気付いたのです。
昔の私より今の私は技術的にも成長しているので、姿形は容易に再現出来ても、
昔の私が作ったからこその、作品から漂う雰囲気というか、
口では説明出来ない、醸し出すオーラのようなものまでは再現出来ないのだと。
身を持って得た大きな学びです。
人は、必死にその時を生きていれば少しずつ変わります。
それが良いのか悪いのかはわかりませんが、
今の私の作品を好きだと思えなくなった方がいらっしゃったとしたら、
私としては、ただただ申し訳ありません…とお詫びするしかありません。
時間を経て、人は変わっていくからこそのズレだと思うので、
致し方ないことなのだと思うしかないのです。
せめて、自分だけでも『今の自分』認めてあげたい…
そんな強い精神を培いたいと、心から思っています。
「だいじょうぶだー!」
一昨日亡くなった志村けんさんのギャグ。私の大好きな言葉です。
今の私にも「だいじょうぶだー!」。
今、悩んでいる方にも、
そのままで「だいじょうぶだー!」。(^^)
志村けん様のご冥福を心よりお祈り申し上げます。