雑誌。

先日、Instagramの方に、某有名雑誌の企画の掲載のお問合せがありました。
私も買ったことがある、TVコマーシャルもあるメジャーな雑誌です。
おお!!と喜んで、添付された企画書を拝見して…

落胆。

雑誌掲載に高額な支払いをするというものでした。
雑誌側の企画なのに、単なる有料宣伝を掲載しませんか?ということ。
恐らく、大勢の作家さんに同じお声がけをしているのでしょう。

企画書を拝見する限り、雑誌側の企画に合っているからこそのお声掛けのようで、
とても耳触りの良い、お誘いの文面で、一瞬嬉しくなってしまったんです。
でもその真意を知ると、その耳触りのいい言葉が何とも虚しい。
普通、そういうケースの場合は、当然無料で依頼であるものと認識していましたが、
高額有料ありきなんですね…とようやく真意が理解できました。

すみません…
貧乏作家なもので、数十万円〜数百万円の掲載料なんて払えません!

この雑誌、何度か買った事もある位、好きだったんですよね。
でも、こんな風に記事を掲載して頂いている側の
高額支払いで成り立っているんだ…という現実を知り、複雑な気持ちに。
久々に、『過酷な現実』を思い知らされた感じがしました。
しかし、この金額を払える『陶芸家』はいるのかな…
チャンス!と思って、借金でもして、「この雑誌の反響に賭ける!」と思えれば
成り立つのかな… 私には無理。地道にコツコツとやります。

まだまだですね。
雑誌から依頼って、お金を支払うことなく、
「是非、掲載させて下さい」と企画者側から言われるようにならなければ。
まだまだ底辺だな…。(どうでもいいことですが)

因みに、過去にN○K『きょう●料理』に何度か掲載、
また、陶芸作品と料理を写真集のようにした『本』に
何ページも料理を盛り付けて掲載されたことがありましたが、
もちろん、掲載は無料。またギャラも一切なし。
それが最低条件ですね。
以前、知り合いの料理研究家の方は、雑誌に料理などが掲載されると、
「ギャラが出る」と言っていて、「私はノーギャラだよ?」と伝えたら、
え〜!!!って驚かれたことがありました。
陶磁器作家(陶磁器に限らないと思いますが)という職業は、
そういう意味でもとても地位が低いのが現実です。

少なくとも、私は…。

地道に、ガンバロウ。