3年ほど前に『発芽』をイメージして制作した、
キューブ形の一輪挿しにフェルトの蓋がついた作品。
久々にこの写真を見て、懐かしくもあり、
色々な意味で、楽しかったな…という想いが蘇って来ました。
フェルトの蓋を作るのに、3時間ほど集中して制作するのですが、
無心になれることや、時々フェルティングニードルを
指に思い切り刺して、あまりの痛さに、息を呑んだりして…
その集中たるや、様々な想念なんて頭に存在しないかのような、
瞑想しているのではないかと思うほどの特別な時間だったように感じます。
陶芸の制作とは違い、ただひたすら原毛にニードルをサクサクと刺すだけの
単純な作業なので、頭の中が『無』になりやすいのかもしれません。
そんなフェルトの蓋の付いた一輪挿しを、
再び作りたいと思っています。
このキューブ形の一輪挿しは、『3年前の私』が作ったものなので、
今現在の私が作ると、それとは多分違って来るのだと思います。
新作を作りたいと思います。
